【留学の本音】帰国まで残り1ヶ月半!オランダ留学9ヶ月のプレ振り返り

みなさんご無沙汰しています、ひーやんです。

日本は例年になく暑い日が続いているそうですね。
オランダは未だに最高気温が15度前後の日があり、涼しくて過ごしやすい(春はまだ…?)日々が続いています。

 

さて、昨年9月から始まったオランダ留学もまもなく終了です。
こちらの大学へ通うのは残り3週間、帰国までは残り1ヶ月半となりました。

ここで唐突に、今までの9ヶ月をプレ振り返りしてみようと思います。
自身の留学とその時々の感情を俯瞰的に分析しつつ、これから留学する人に向けたアドバイスも含んでいます。

 

私の通うグローニンゲン大学は4学期制なので、主に学期ごとに振り返っていきます。
日記調でつらつらと出来事を連ねているので、「留学のリアルってこんなかんじなのね〜」と思いながらさらりと読み流してもらえたらと思います。

より実用的なアドバイス編は、追って公開予定です。そちらもお楽しみに!

 

留学先のグローニンゲンについては、以下の記事もご覧ください。


8月下旬〜9月上旬:渡航直後

念願のオランダ留学スタート。
一年前に訪れたことがある&友人がいる場所での留学だったため、出だしは好調。

目に入るもの全てが新鮮で、なんでも楽しい
留学生向けのイントロダクションやイベントが多く開催され、新たな出会いも多い。

授業も始まるが、最初の数回はオリエンテーションやイントロが多く、内容的には簡単。

 

 

9月〜11月上旬:セメスター1a

夢のようなイントロダクションウィークが終わり、だんだん現実味を帯びた生活が始まる
それでも最初はイージーモード。授業もそこまで厳しくなく、生活に余裕がある

そうこうしているうちに、初めてのペーパー提出が迫る。
最初の課題は2,000word。英語でまともに書いた経験もないのに、いきなり2,000word。
書き方がわからない、引用とかちゃんとやったことない。

見よう見まねでなんとか提出したら、なぜか合格点をもらってしまう。
(これで若干調子にのる。よくない)

 

もう一つの授業でも、2,500wordのペーパーが課される。
いまいち趣旨を掴みきれずに提出したペーパーに、担当教員から「何が言いたいのか全くわからない」という手厳しいコメント。(なんせ私もわかっていない)
最終提出に向けて大幅に書き直すことになる。

また、この授業でオランダ人の正規学生に混じってグループワークを組み、グループワークの洗礼を受ける。
異文化コミュニケーションの難しさを痛感。意思疎通が足りず少し嫌な思いもする。
しかしこの経験をもとに、それ以降のグループワークではコミュニケーションの方法にさらに注意を払うようになる。

 

また、授業と平行して11月のボスキャリの準備を進める。
日本語でレジュメを作ったり、自分の将来について考えたりする時間は、英語での勉強のいい息抜きになった。

しかし学期末直前の試験勉強期間には、膨大なリーディングと初めての英語での試験のプレッシャーに押され、やや気持ちが落ち込みがちになる。
SNSで、同時期に留学している友人たちが秋休みを楽しんでいる様子を見て、さらにつらくなる。
(グローニンゲン大学は夏休み&クリスマス休暇を除き、長期休みは皆無。しんどい)

大学の図書館
試験期間の図書館。いつも自習で利用している場所。

 

なんとか試験を終えて、ペーパーも納得行く形に書き直して、やっとの思いでアメリカへ。
ボスキャリでは、久々に阪大の友人たちに会えて嬉しかったものの、メインはやはり就活。数日間ではあったがそれなりにストレスも溜まる。

 

セメスター1aまとめ

・毎回のペーパーの文量がえぐい、かなり書いた
・グループワークに慣れない、意思疎通難しい
・留学と就活の平行はけっこう忙しい
・試験期間中は勉強ばかりしていると病みがち

 

 

11月〜1月:セメスター1b

この学期では2つの授業と、1つのグループプロジェクトを履修。

1つの授業は、内容はやや難しいものの試験100%だったため特に対人ストレスを抱えることはなかった。
交換留学生は私を含め2人しかいなかったが、賢い友人の助けを借りながら試験はギリギリで合格。

もう1つの授業は再びグループワーク。
女子3人のグループで、みんな主張が強くなかなかストレスフル。しかもそのうち1人はミーティングをスキップする常習犯。
それでも、英語でのライティングとなると彼女たちの方がずっとレベルが高いので、実際に書く作業では彼女たちに任せきりになってしまう。

 

グループプロジェクトは、その名の通りグループで1つのプロジェクトに取り組むという科目。
国籍バラバラの交換留学生4人(女子2人、男子2人)のグループだった。
自分たちでテーマを決めて、一次データを集めて(オランダの田舎町に出かけて80人分のサーベイを集めた)、約20ページのレポートを書いた。
まさにプロジェクトというかんじで、主体性の強いプログラムが組まれていて面白かった。
全員留学生ということもあり、チームワークは悪くなかった。しかしそこまで深く仲良くなったわけでもなく、あくまでプロジェクトメンバーというかんじ。かなりビジネスライクな関係。

オランダの田舎村
サーベイ調査のために訪れたオランダの田舎。テーマは地方の過疎化について。

 

このセメスターは授業のコマ数も比較的多く、その上にグループミーティングの予定も入ってくるのでけっこう忙しかった印象。
そしてオランダ特有の曇天の冬空が続く日々。気持ちも若干沈みがちだったかもしれない。

 

そんな鬱々とした気持ちを変えてくれたのが、2週間に及ぶ長ーいクリスマス休暇!
9月に授業が始まって以来初の長期休暇で、やっと勉強から少し離れて自由時間を楽しむことができた。
友人に会いにイギリスを訪れたり(ぺりーにも再会)、新年のパーティーに参加し海外流の賑やかなお祝いを楽しんだりして、いいリフレッシュになった。

 

セメスター1bまとめ

・グループワークめっちゃ多い!メンバーとの相性にも左右される
・冬特有の天気で気分が沈みがち、日光大事
・クリスマス休暇はいいリフレッシュに、旅行もおすすめ

 

 

2月〜4月上旬:セメスター2a

後期となるセメスター2では、授業を少し減らしてみた。
前期は勉強のプレッシャーが強すぎて、他のことを楽しむ気持ちの余裕がなかったので。
せっかく欧州にいるからもっと旅行したい!という気持ちもあった。

この作戦は大成功
授業を減らしたことで生活に余裕が生まれ、積極的に人と会うようになったし、毎日が劇的に楽しくなった。笑

3月にはパリ・ベルギーを訪れて(あみに会ったよ!)美食・芸術を堪能し、4月には同じくオランダ留学中のなつみと1週間のポーランド旅行へ。
欧州で留学するメリットを最大限に享受しているという実感があった。

 

このセメスターでは自由時間が多かった分、人と会う予定をたくさん入れるようにした。
前期で仲良くなった友人を誘ったり、長い付き合いのオランダ人の友人とディナーを作ったり、友人の家でNetflixを見ながらダラダラと過ごしたり、日本人同士で集まって和食を作ってみたり…
あらためて、私は人と話すことが大好きで、自分にとってのエネルギーになるんだとわかった。

 

お好み焼き@オランダ
オランダで食べるお好み焼き。長芋入りで美味しかった。

セメスター2aまとめ

・授業を減らしたことで気持ちに余裕が生まれ、QOLが爆上がりする
・欧州旅行も満喫
・積極的に人と会うようになり、メンタルに好影響

 

 

4月中旬〜現在:セメスター2b

このセメスターでは再び授業を増やして、勉強もしっかり取り組むぞ!と意気込む。

まさに一年間の交換留学の総まとめといったかんじで、今のところはグループワークもペーパーも順調にこなせている。
これから迫りくる最後の期末試験(4回目…笑)に向けて、あと2週間全力で取り組みたい。

 

すっかり愛着の湧いたこの街と別れるのが名残惜しい気持ちと、慣れ親しんだ日本での生活(と、ごはん)が楽しみな気持ちがせめぎ合う複雑な心境…
それでも、こちらの友人とお別れする日のことを思うとすでに涙が出そう。寂しいなー

 

 

まとめ

振り返ってみると、留学前半は勉強メイン、後半は娯楽メインというかんじの留学生活だった気がする。

今振り返ってみたからそう言えるだけで、最初からこのように留学生活を過ごす予定だったわけではない。結果論でこのようになったというだけ。

 

ただ一つだけ言えるのは、どんな期間の留学であっても、何かに全力で向き合うことが大切だということ。
私の場合は前半でしっかり勉強と向き合ったからこそ、後半はもっと生活を楽しむことに集中しようと思えた。
その対象は人それぞれだけど、全力で何かをやり抜いた経験があれば、後で「充実した留学だったな」と振り返ることができるのではないかと思う。

 

 


最後まで読んでくださってありがとうございました!
まもなく留学へ行く、あるいはこれから留学の計画を立てる人がいたら、少しでも参考になれば嬉しいです。

日本の大学生活とは違った困難も多いですが、異国の地で何かをやりきった経験は、これからの自分を少しだけ変えてくれるような気がしています。

 

追って、より実用的なアドバイス編「これから出国する人へ3つのアドバイス〜安定したメンタルで留学を乗り切るには〜」も公開予定です。そちらもお楽しみに!

 

留学の振り返りについては、以下の記事もぜひご覧ください。

この記事を書いた人

ひーやん

2016年法学部入学。18-19年にオランダ・グローニンゲン大学にて、高身長のオランダ人に囲まれながら交換留学を経験した(本人の身長は153cm)。留学先では、学部をガラリと変えて都市政策や人文地理を専攻。地方と都市の関係や環境問題などを地理学の視点から学んだ。地元の島根県が大好きで、海外で得た知見を生かしながら地域と関わる方法を模索中。

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