留学って実際就活に役立つの? 阪大留学経験者のその後を追跡してみた! Vol.4

みなさんこんにちは、ライターのそまえもんです。

留学に行くまでの話、留学中の話はよく耳にしますが、留学に行った後の話はあまり耳にしないのではないでしょうか。

今回は、阪大留学経験者の「その後」を追跡する人気企画の第四弾ということで、

阪大留学REALブログの2019年度メンバー、あすかにインタビューしました!

2017年大阪大学法学部国際公共政策学科入学。3年の夏からのヘルシンキ大学への交換留学を経て、現在は商社にて勤務。

とにかく海外へ行ってみたかった。

 

ー本日はよろしくお願いします!はじめに、留学を志したきっかけを教えて下さい。

どこから話し始めたらいいのやら、、(笑)

一番最初に「留学したいな」って思ったのは高校生の時でした。

通っていた高校がSGH(スーパーグローバルハイスクール)認定校だったんですが、その一環で留学生や海外の人と交流する機会が多くて、なんとなく「今度は自分が行く側になりたいな」と思っていました。

それから大学に進学して、一番スタンダードな学部三年での交換留学を目指しました。

 

ーちなみに交換留学先ってたくさん選択肢があると思うんですけど、留学先を決める際の基準とかってありましたか?

実は、まったく基準とか持っていなくて、、

こんな決め方、本当は良くないのかもしれないけど、表の中から適当に選びました(笑)

私自身、天邪鬼なところがあって、みんながよく行くイギリスとかアメリカとか行きたくなかったんですよ。

英語で授業受けられて、かつマイナーなところに行きたいなぁと思っていて、留学先一覧の表を見てたら、なんとなくヘルシンキ大学に行きついたって感じです。

 

ーなるほど(笑)「こういうことが学びたい」とか「この国が良い」とかよりも、「とりあえず海外に行ってみたい」という気持ちが先にあったって感じなんですね。

本当にそんな感じでした。

ヘルシンキ大学を選んだ理由としては、「社会福祉を学びたい」という理由もあったんですが、それはあくまで後付けというか、、

やはり「海外に行きたい」という気持ちが一番でしね(笑)

 

 

自身に向き合う。社会とつながる。

 

ー留学中の生活について聞かせてください。

一言でいうと、「大学生活で一番時間があった期間」でした。もちろん良い意味で(笑)

大学生活って忙しいじゃないですか。

特に一二年生の間って、授業や課題も多いし、バイトもあったり、一日中ずっと外で活動してるみたいな。

(留学中は)もちろん課題多かったんですけど、授業は少ないし、バイトも無いし、自分一人でゆっくり考える時間が増えました。

自分を見つめ直したり、今まで考えたこともなかったようなことについて考えたりとか。

フィンランドなので、サウナに入りながら、ただただリラックスする時間とかも結構ありましたね。

 

ー留学という外の環境に身を置くことで、むしろ自分の内側に向き合う機会が増えたんですね。そうやって、自分に再度向き合っていく中で、今後のキャリアとか人生についての考え方が変わったみたいな出来事ってありましたか?

留学に行って、私の中で一番大きく変わったなと思うのは、やっぱり留学後の進路を変えたことかなぁ、、

もともと留学後は、国際系の勉強を続けたくて、大学院に進学しようと思ってたんです。

でも、留学に行っていろんな分野の勉強をしたり、いろんな人と出会って話を聴く中で、社会福祉をはじめ色々なことに興味がわいてきて、「あれ?私何がしたいんだろ」って迷子になりました。

このまま大学院に行くのはちょっとなと思い、「とりあえず働いてみよう!」ってなりました。

 

ー興味が発散してしまうことと、進学をやめてそのまま就職することって、必ずしも直結しない気もするんですが、なぜ就職だったんですか?

フィンランドで社会福祉を学んでいるときに、社会とつながることの重要性を感じるようになったんです。

社会福祉って、「弱い立場の人たちにどうアプローチするか」を考える学問で、例えば、いろいろな理由で勉強できない子供たちに対してどう教育を施すのかとかを学んでいたんですけど、

ある時、実際に社会で困っている人、福祉を必要としている人がどういう状況にあるのか、わかってないなってことに気づいたんです。

このままこの勉強を続けても、今の私には、ただ「知る」ことしかできないなって感じるようになっちゃって。

だから、とりあえず社会に出て「社会ってどういう場所なのだろう」っていうことを見てみたくなりました。

 

ーということは、大学院に戻る予定なんですか?

そうですね、大学院に戻るための一旦の就職っていう感じですね。

社会に出たらまた視点もかわるかな、と。

あと、単純に大学院で何を学びたいのか自分なりに整理する時間が欲しかったことも就職した理由のひとつです。

 

留学×就活

 

ー帰国後の学生生活について教えてください。

4年生の4月に帰国したのですが、留学前からお世話になっていた留学生相談室でのお手伝いをしていました。

留学を目指している後輩のカウンセリングをやったり、IELTSの対策勉強を一緒にやったりしていました。

後は、就活をやっていた感じですね。

 

ー就活のスケジュールはどういった感じだったんですか?

もともとロンドンキャリアフォーラムに参加する予定だったんですが、コロナでダメになってしまいました。

結局、帰国したあとの、4年時の4~6月あたりから本腰入れ始めた感じですね。

コロナの影響で、特段外に出て何かする予定とかもないし、就活も基本オンラインだし、比較的時間があったのでその時間で就活していましたね。

 

留学を経て、肩の力が抜けた。

 

留学を経て「ここが変わったなぁ」みたいなことってありますか?

そうですね、一番はメンタル面ですかね。

メンタルが強くなったというか、大抵のイレギュラーでは動じなくなりました。

準備の段階から慌てることが多い留学生活だったんですが、それを乗り越えて、今は「なんとかなるやろー!」みたいな(笑)

ー太くて強いメンタルを手に入れたんですね(笑)

そうそう(笑)

あとは、留学を経て英語学習についての考え方が変わりましたね。

留学前は、自分を客観視できていなくて、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」って肩に力が入っていました。

留学を終えた今、改めて英語学習をしていると、

留学で少しは英語ができるようになって、余裕ができたのもあるかもしれないですけど、

「自分まだまだやなぁ」ということに焦らないというか、達観してるんですよね。

英語ができるようになったからこそ自分の足りないところが見えてきて、できてないことに焦るのではなく、そこを埋めるために勉強するみたいな。

肩の力は抜けてるけど、英語学習への意欲は消えてないというか(笑)

 

ー英語に関していうと、働いている中で自分の語学力が役立つことはありますか?

 商社で働いているので、もちろん海外向けの営業部もあるんですけど、それとは別に、私の所属している総務部でも英語が必要なことが結構あって、例えば契約書の翻訳とか英語書類のチェックとか、自分の語学力が生きる瞬間は多々ありますね。

就活の面接の時から留学経験があることは話していたので、英語に係る業務があれば振ってもらえる感じです。

 

ー学んだ英語を業務でも活かせるのは、本当に理想的ですね!それでは最後に、留学を考えている人にメッセージをお願いします。

「思い立ったらすぐ行動してほしい!」ですかね。

コロナの影響で留学が途中で終わってしまったこともあり、私自身、結構やり残したことがあって悔しいなぁと思うことが多くて。

今振り返ると、「やりたいな」と思ってすぐにやっておけばできたことも多いんですよ。

わざわざ待つ必要はなかったなって思います。

留学以外にも通じる話だと思うのですが、やりたいことがあって、今すぐ実行できるなら今すぐ行動して欲しいなって思います!

 

おわりに

 

「思い立ったらすぐ行動」頭ではわかっていてもなかなか難しいですよね。

あすかさんのお話は、実際に留学を経験した私も共感できる部分が多く、終始うなずきまくりでした!

素敵なお話をありがとうございました!

 

それではまた次の記事で!

 


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この記事を書いた人

そまえもん

法学部3年生。フィリピンのデ・ラ・サール大学に交換留学予定。留学先では開発経済学と計量経済学を専攻予定。高校時に10日間の海外研修を経験した後、大学での留学に興味を持ち始める。小学生のころからバドミントン一筋でやってきたものの、体育会系からはかけ離れた性格の持ち主。最近は背中や肩、腰に違和感を覚えるなど、おじいちゃん化の進行が否めない。

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