留学って実際就活に役立つの?阪大留学経験者のその後を追跡してみた! Vol.2

みなさんこんにちは、ライターのふぅです。

 

留学にいくことで自分のやりたいことが見えるのでは?と留学を志す人もいるかと思うのですが、実際留学経験をした先輩は、どのように留学経験が今後の人生に影響を与えたのでしょうか?

阪大留学経験者のその後を追跡してみた!という趣旨でいろいろな先輩にインタビューする企画の第二弾です!

 

今回は、阪大留学REALブログの2019年度メンバーである、ゆーみにインタビューしました!

 

2017年大阪大学経済部入学。19年に中学生の頃から愛しつづけたイギリスに留学。留学先ではビジネスについて幅広く学んだ。多文化共生にも興味があり、自分が”外国人”だと感じたいので、ロンドンではなくリーズにあるリーズ大学に行くことを決意。現在は外資系コンサルティング会社で勤務。

 

留学を通じて”自由”になれた。

 

ーーー本日はお願いします!まずはじめに、留学を志したきっかけを教えて下さい。

もともと異文化への興味や日本から出たいという思いがあって、中学のときから留学したかったんですよね。

大学生になって、阪大にくる留学生の人たちと交流する中で、狭い世界で生きていると気づき、同時に留学生の形見が狭そうなことが気になりました。できることがないかなと思ったけれど、当事者になったことがなく、想像ができなかったんです。乏しい経験では想像できないと気づき、マイノリティを体感したいと思うようになりました。結果、いろんな価値観の中で揉まれたい、自分の価値観や軸を確立させたいと思い留学をしました。

 

ーーーキャリアや今後について考えるきっかけとなる留学中の出来事などがあればお聞きしたいです。

これがきっかけだという特定の経験はないんですけど、留学全体を通して、自由になったと感じます。
留学に行くまでの自分は、心の奥底では海外に興味があったとしても、働くとなると、日系大手に入って、転職とかの勇気もなく、ずっと同じ会社で過ごす気がしていました。生き方とか過ごし方とかが無難な中で行きていくと思っていたんです。

けれど、留学に行くと、みんなと一緒にならなくていいと体感し、怖くても、辛くても、自分らしく、ワクワクや興味関心に素直に生きられるようになりました。

世間の就活のタイムライン上、留学開始してから本選考への応募をすることになるのですが、実は本選考は外資しか受けていないんです。そんな私ですが、留学前に受けたサマーインターンの選考では、日系のコンサルはいい感じだったのですが、外資のコンサルは落ちていたので、自分には外資は受からないと思っていました。しかし、留学後に本格的な選考を受け始めると、行きたい外資系企業に受かるようになりました。これは、語れる経験が増えたというより、立ち振る舞いが変わったからだと思っています。

生き方が自由になり、人の目を気にせず自分に素直な選択ができるようになりました。本当はこうしたいと思っていたことを言えるようになったことで、ちゃんとキャリアに向き合えましたし、企業側も受け取ってくれるようになったんだと思います。

 

ーーー自由になれたきっかけはありますか?

イギリスには、いろいろな見た目の人、いろいろな英語を話す人がいました。英語に関しては、ネイティブの人もいるし、国や地方ごとの訛りもあり、言語の中で多様性を感じました。
多様性がある中で、同調圧力がないことが、自分にとっては生きやすかったんです。私が外国人であっても対等に扱ってくれるし、変に干渉しない環境でした。どんなに拙い英語で話していても、ネイティブの人も無視したりせずに最後まで聞いてくれて、分からない場合は確認の質問をしてくれる。ちゃんと聞いてくれる、違ってもいいんだ。違うからっていう理由で萎縮する必要がない、違っても対等なのだと思えました。
この環境はもしかしたらイギリスという国の特徴が強いかもしれません。イギリスは、肌の色が本当にバラバラで、アフリカや南米がルーツの方とかも、他と変わらないイギリス人として接している感覚があります。

 

息苦しい日本から逃げたかった。


ーーー留学後の在学中の活動を教えて下さい。

学生最後の1年は、コロナウイルスの影響もあり、帰国後は数ヶ月燃え尽きていました。。就活がすぐに終わってしまい、次に何ができるのか分からなくて。
落ち着いた後は、「学生の今でしかできないこと」をしたいと思い、TABIPPOという学生団体に入りました。学生団体でも、イベント企画などのやったことがあることではなく、やったことないことに挑戦をしたいと考え、コンテスト運営をしていました。オンラインイベントの司会などをしたのは良い経験でした。

 

ーーー当時のキャリア選択についての考えを教えて下さい。

就活の軸としては多様性をキーワードにしていました。この価値観は、留学以前からもともと大切にしていたもので、国籍やジェンダーだけではなく、いろいろな専門性を持った人など、すべての意味での多様性のことを指します。この思いが、留学を経て強くなりました。

あとは、もともと日本を変えたいっていう思いがちょっとだけあったけれど、強まりましたね。留学に行くまでは、息苦しいから日本から逃げたいっていう感覚が強くて。

留学を経て、海外に行くのは今でも好きだけれど、私が外に出るのは家出をしたいのではなく、ただいまって帰るために、いってきますって言いたくなりました留学前は家出がしたかったので、そこがちょっと変わりましたね。

日本いいって言われているけど、本当に?と思っていた部分が、本当にいいんだって思えるようになりました。

他の部分でいうと、キャリアの上で、海外に行きたい、住みたいという気持ちも強くなりました。

全体を通して、キャリアへの考えについては、留学を通して、新たな何かができたというより、もともとあったのが強くなった価値観がいくつかある感覚です。

 

留学で気付けた新しい自分。

 

ーーー留学が、ゆーみさんにどんな影響を与えたと思いますか。

行ってよかったとは思っています。海外に興味があるとしても、留学が全てではないはずです。それぞれの夢に対して、交換留学、短期留学、海外を旅する、ボランティアなどの合うタイプがある中で、私に関しては留学で良かったと思います。

留学中とっても辛くて、日記にバーーーっと思いを書きながら、思いをぶちまけながら、でも最後に、「こんなしんどいけれど留学来てよかった〜〜」泣きながら書いていた感じなんですけど笑

なぜ私にとって交換留学が良かったかというと、私は旅もして、海外ボランティアもしていて、いろいろな海外に関係する活動をしていました。その中で、一番タフで苦しくて、内側からの気づきが多かったのは留学でした。
外からの刺激は旅のほうが多かったのですが、留学で得られる、長期でその国の文化を受け入れて、馴染み、長期的な関係を築き、その場に根をはろうとするという経験はできてよかったです。バックグラウンドが違うフラットメイトなどと、長期的な関係を築こうとする努力はとても大変でしたが、プラスになる成長できたと思います。

旅だとその国の文化を発見するのですが、長期留学では、感情が揺さぶられて、自分自身についての気付きや発見が多いんです。自分は自分だと言えるようになったのが、ふわふわして何者か分からず、自分に自信がなかった私には大きかったです。自分が好きになれました。

 

ーーーありがとうございました。最後に今後が見えない状況下で留学を考えている人にメッセージをお願いします!

もし私が同じ立場なら、、と思うと、心苦しいです。

中学の頃から留学を考えて、何かを犠牲にしてまでやろうと思っていた事なので、それが奪われるということはとても悲しいと思います。ちゃんと悲しみ、一通り悲しみ終わったら、もう一度なぜ留学に行きたかったのかを考え直し、留学以外でできないのか、他にできることはないのかを前向きに考えることなのかなと思います。

よく思われがちなのですが、留学に行ったらスーパーマンになれるわけではないので、留学に期待をしすぎないようにすることも大事です!

 

おわりに

 

ゆーみさんの「新たな何かが出来たのではなく、もともと持っていた価値観が強くなった」という部分に、インタビューをした私も強く共感しました。

私は留学前にしておくと良いなと思うことに、内省の習慣化があると思っています。
違う価値観に触れる毎日で新たな気づきもたくさんあると思うのですが、「何かいつもと違う!楽しい!」で終わるのではなく、その新たな自分自身に対しての気付きが、自分にとってどういう意味があるのか、なぜ感情が動くのかというものを日々振り返ることで、留学後に自分の変化が分かりやすくなります。

自分の変化に気付くためにも、ぜひ今の価値観も見つけてみてください!

 

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この記事を書いた人

ふぅ

経済学部2年生。フランスのESSECビジネススクールに留学予定。留学先ではマーケティングを筆頭に経営の知識を様々なバックグラウンドの人と一緒に幅広く学びたい。受験期から留学を希望し、合格の勢いそのまま留学を目指していた。人好きな人見知りなので留学先での人間関係をどう築くのかがが一番の試練。フランスへの留学を機に絵画に触れていきたいが絵は下手。

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