留学先での授業と期末試験の様子@コペンハーゲン大学
Hej! (ハイ!)
デンマークのコペンハーゲン大学に留学中のしぃぽん🐤です!!
コペンハーゲン大学での授業が9月に始まり、
12月中旬からは、ついに試験期間に突入しました。
留学を控えている人にとって、留学先での単位が取れるのかは不安のひとつですよね。
英語でうける期末試験ってどんなんだろう。。。
コペンハーゲン大学での履修科目と試験について
そこで今日は、私の受けている授業の内容と、それぞれの期末試験の種類、難易度などについて紹介します!
留学先でどんな授業をとろうか悩んでいる人に「へぇ~そんな授業もあるんだな」「テストそんな感じなんだ」ってのを知って、選ぶときの参考にしたり、留学生活をより具体的にイメージしてもらえれば、と思います。
私は(法学部ですが)計量経済学や開発経済学を学んでいて、
コペンハーゲン大学では社会科学部(Social Science)の経済学科(Economics)に所属しています。
といっても、授業は所属の学部や学科から受講しなきゃいけないわけではないです。
今学期(秋セメスター)は3つ授業を取っています。
①Academic English
②Danish Society - A sociological perspective
③EconometricsⅡ
実は、この3つの授業、分野が全く違います。
どういうことかというと、
①は英語を磨く授業
②は留学生のための授業
③は専門分野を学ぶ授業
という感じで、専門科目として受講してるのは③だけ。
なので、私と専門が違う人も、
①と②については参考にしてもらえると思います。
③は私と専門が近い人に参考にしてもらえたらと思います。
それでは1つずつご紹介します!!
もくじ(*クリックでジャンプ)
①Academic English
授業内容
名前の通り、アカデミックな場面で使う英語を磨くための授業です。
おもにSpeakingとWritingの力を伸ばすことを目標に設定されています。
週2回授業があり、クラスメイトは10人ほどの小規模で、講義形式ではなくすべてワークショップです。
(イメージ画像)
Speakingでは、3人ぐらいのグループでディスカッションしたり、クラス全体で意見を述べることもあります。
またプレゼンをする際のテクニック的なものや、Academicレベルのフォーマルな英語表現を学べます。
たとえばimportantよりもsignificant、といったより固めな英語を意識的に使うことが求められます。IELTSとかの点数上がりそうですね。^^
他には、Writingにおける構成、イントロの書き方、定義の書き方など学びます。毎回宿題としてやってきて、授業の小グループで見せ合ったり、先生から添削してもらったりします。(毎回300~500words程度の宿題が出ます。)
授業外で集まることも何回かあります。
受講するのは留学生がほとんどだろう、と思っていたのですが、意外にもデンマーク人がマジョリティ(8割ぐらい)で、デンマーク人と仲良くなる機会としてもいいと思います。なんせ超小規模ですから。
詳しい授業内容はこちら↓
https://kurser.ku.dk/course/henb10523u/2018-2019
評価方法
①出席、②毎回の課題、③7分間のプレゼン、Final Examとして④ライティング提出、⑤Oral examの総合評価です。
出席に関しては、全24回のうち、3回は休んでいいとのことです。
毎回の課題は、そんなハイクオリティは求められないのと、一応締め切りはあるけど厳密ではないです。
ただ、締め切りまでに提出できないと、先生からのフィードバックがもらえないという点で損します。
(私は10月後半から11月初め、ボスキャリの準備に必死で、締め切り守らずため込んで、ボスキャリ終わった後にまとめて提出するなどしていました。よくない。)
ボスキャリと普段の授業の兼ね合いは計画的に。。。
ボスキャリの事前準備の様子については、別の記事を参考にしてください^^
ボスキャリ2018レポート vol.1~事前応募・Skype面接編~
7分間のプレゼンは、10月末に、自分がライティングで書こうとしてるResearch Projectについてのプレゼンをパワポを使ってクラスメイトの前で発表します。
タイムマネジメント、プレゼンの構成の仕方、使った英語のアカデミックレベルを見られます。
その他振舞い方などのコメントもたくさんもらえるので、だいぶ鍛えられると思います。
試験について
Final Examとして、ライティング提出とOral examがあります。
ライティングは、いわゆるエッセイを完成させたものを提出します。
なんですが、これ、厳密には完成品ではなくて、授業を通じて添削してもらったり、コメントし合った”Introduction”、”Difinition”、”Literature Review”を、アドバイスを踏まえて最終的に修正したものを「くっつけただけ」のものを提出するので、Research Questionに対する結論を導きだす必要はないんです。
え、そんなんでいいの?って感じはしますけど、、、
Oral examは、いわゆる口頭試験です。メモだけ持ち込むことが許され、試験官2人の前で7分間一方的に語り、そのあと15分ほど質疑応答にこたえます。
口頭試験の内容は、ライティングで使った参考文献のなかで3つ選んで、
*内容要約
*なぜそれらが自分のライティングにおいて重要なのか
*なぜそれを選んだのか、
*賛同or批判
などの意見を含めたスピーチを行います。
3つそれぞれに対し7分間のスピーチを準備する必要があり、
当日の試験30分前に、3つのうちどれを口頭試験で使うか言い渡され、
直前の30分で最終的に準備し、試験に臨みます。
どれを本番でやるのか直前までわからないので、3つともまんべんなく準備しなければならず、とてもハードでした。。。
口頭試験後に試験室の外で待つよう言われ、試験官2人で5分ほど話し合った後、再び試験室に呼ばれて、
口頭試験と以前に提出したライティングのコメントをもらい、
その場で授業全体の総合的な成績を言われました。
コメントはありがたいことにぼろっっかすに言われますが、単位は取れてました。👏
ちなみにみんな一応単位はとれるような授業らしいです。
が、コメントがストレートすぎて、ちょっとへこみました。
でも、少人数がゆえにたくさんコメントをもらえるかつテーマは自分で選べるので、
帰国後になにか論文を書く予定がある人や院で極めたい内容がある人は、
そのテーマについて深めるのにかなり役に立つ授業内容だと思いました。
②Danish Society -A Sociological Perspective
授業内容
これは、専門とは少し枠が違っていて、
「せっかくデンマークに来たんだし、デンマークのこと学びたい!」
っていう留学生向けに開講されている授業なんです。
どこで判断できるかというと、シラバスで
"only exchange"と書いてあります。
こういった授業をとる利点としては、
・留学先の国について勉強できる
だけでなく、
・受講生のほとんどが留学始まったばかりで、
友達作りしなきゃって思っている留学生ばかり
だということ!!
想像してほしいのは、専門の授業にいる現地の学生はすでに2,3年生で、
「入学してから友人関係ができあがってしまっている」ということ。
そのうえ第一言語が英語ではないコミュニティに留学生が入っていくのは至難の業。
(デンマークは第一言語がデンマーク語。でもみんな英語はペラペラっていう国)そこで友達作りをするのに最適な人たちが、同じ留学生なのです。
そういう人たちが集まる授業を取ることで、留学生活を共にする友達を作りやすくなるので、
非常におすすめです。
この授業は、デンマークの福祉、食文化、教育、政治、犯罪、労働システム、医療制度、年金など、週ごとに違ったテーマで毎回違う先生が講義します。先生によってはディスカッションします。
デンマークに来たからにはデンマークの社会についてよく知りたいって思ってる学生におすすめです。
評価方法
セメスターの終わりに、エッセイを提出します。10ページほどで、授業で扱った内容に直接関係のある内容であればなんでもよい、です。
最後の授業は12月中旬で、締め切りは1月上旬なので、3週間ほど時間はあります。
試験はありません。出席による評価とかもない!
留学生に善意的な授業!
③EconometricsⅡ
授業内容
1.専門内容
経済学の中でもデータ分析を使って政策評価や経済現象を解釈する「計量経済学」を学ぶ授業です。
その中でも、このEconometricsⅡは「時系列データ」にフォーカスしています。
詳しい内容は、シラバスを見てください↓
https://kurser.ku.dk/course/aØka08007u/2018-2019
阪大のシラバスを見ましたが、私が確認した限りでは、この「時系列データ分析」に特化した授業は学部にはないです。(もしかしたらあるかも)
なかなかのくせもので、私には激むずでした。
たぶん日本語でも難しいものを英語で学ぶハードさを思い知らされました。
2.授業形態
週3回の授業で、2回は講義、1回はワークです。ペースが速くレジュメも大量なので、
毎日やっても追いつかなかったです。(;_;)
そして、かなり人気の授業らしく、英語で開講されている授業なのに受講生のほとんどがデンマーク人で、
ディスカッションの時間もデンマーク語でしゃべるので、
人見知りかつ英語に自信ない私は、誰にも話しかけられずに終始ぼっちで授業を受けていました。😢
ただ、レジュメも授業内容の動画もスライドも、阪大でいうCLE(授業内容を確認できるサイト)にアップされるので、授業で聞き取れなくても、何度でも見返せるし、講義自体もわかりやすく、本当に充実した授業で人気な理由がよくわかりました。(そして先生はイケメンだった)
動画がYoutubeでも見れるので、興味ある人はご覧あれ。
また授業中にSocrativeというオンラインのアプリケーションを使っていました。これは、一種のクイズで、
学生は、アプリケーションにサインインして自分のラップトップ上に表示される選択問題に回答し、先生のコンピュータ画面ではその場にいる何%の学生が正解を選んだか確認できます。
その場で先生がスライドに書き込んで解説します。( ☝正答率18%!結構な学生が間違えてる!!)
実はデンマークはデジタル経済社会指数(2018)でEU1位なんです。
つまり、EUで最も電子化が進んだ社会なんです。
行政や医療機関、教育現場にも積極的にITシステムを導入しています。
それのおかげもあり、講義であっても学生参加型で、授業形態が進んでるなあって感動しました!!
この授業のもう一つの特徴として、理論を学ぶだけでなく、実際にプログラミングを使って分析の仕方を学べることです。
週一のワークの時間に、少人数のクラスにわかれ、OxMetricsという(時系列データ分析に適しているらしい)プログラミングを使って与えられたデータを手順に沿って分析します。
ほんとに、内容が濃くて、データ分析を学びたい人には目から鱗な授業です(ついていければ)
毎回の授業で拍手がおきるような授業でした。
ここまでやってくれる授業、阪大にあったかな、、、
先生の負担も大きいだろうな、と思わざるを得ない。
評価方法
セメスターを通じて、計5回の宿題がでます。
だいたい2週間に一回のペースで課題が出され、2週間のなかで学んだ理論や手法を使って実際のデータで分析をします。
問いとデータを与えられ、データの性質に合わせてモデリングをし、プログラミングを使ってデータを分析し、結論と考察を述べるとこまでします。(めちゃ大変)
これをオンライン上で提出したら、今度は画面上に匿名のランダムに割り当てられたほかの学生の課題が表示され、問題点を指摘します。
自分の課題提出 + フィードバックのコメントをする が「1回の宿題」になります。
毎回新しい内容の宿題なので、授業についていけない時点で、課題もできません。
なので、とてもハードな反面、確実に知識を吸収できます。
試験について
Final Examは同様に課題提出です。
まず、試験を受ける資格として、5回の宿題のうち4回を出すことが条件です。
そして、Final Examの内容は、4つのWritten Paperの提出です。そのうち3つはすでにやった5つの課題の中で3つ選んでフィードバックをもとに修正したものの再提出、のこり1つは全く新しい課題です。
その期末用の新しい課題が出されてから提出締め切りまでの期間は1週間です。
恥ずかしながら、私は授業についていけなかったので、次のセメスターで同じ授業を取ってリベンジする予定です。
まとめ
コペンハーゲン大学を考えてない人には、こんな詳しい情報いらなかったかもしれないですね、
最後まで読んでくださってありがとうございます。。。
私にとっても留学生活での初めての期末試験期間だったので、ハードでしたが、
それを乗り越えるとながい冬休み(2月第一週まで)なので、旅行にバンバン行く予定です!!
ヨーロッパ留学は、簡単に安く海外にいけちゃうのがいいところですよね!
スペイン、チェコ、オーストリア、ハンガリー・・・
あ~楽しみや~🎶
ということで今回はこれにて!
Hej Hej~
しぃぽん🐤
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ブログ初のインタビュー記事はこちらから!