休学のすゝめ 大阪大学休学経験者が語る休学の不安への向き合い方

就活を目前に、このまま就活していいのだろうか。

学生の時間を利用して何かしたいけどモヤモヤしている。

そのために休学という選択肢があるのを聞いたけど、休学に漠然とした不安がある。

 

そのように考えている人は少なからずいるのではないでしょうか。

実は、これは休学する前の自分の悩みです。

高校から海外で働くことに憧れて、せっかく国際関係の学科に入ったのに留学や海外経験なしで社会人になっていいのだろうか。でも、語学力はそんなにないし、留学で単に勉強をしたいわけではない。ただ、学生のうちに海外で働いてみたい。大学3年生の10月私はなんとなくこんなことを感じてモヤモヤしていました。

 


 

そのような私が、大学4年生の1年間休学して、海外インターンを決断し、実際にカンボジアで9ヶ月間インターンをすることになりました。

この記事では、休学する前に具体的にどのような不安があったのか、どのように不安と向き合い休学に至ったか、実際に休学してみてどうだったかについて紹介します。

 

休学前に感じていた3つの不安

本文に入る前に私のプロフィールについて紹介します。

現在26歳。社会人2年目。大学入学前に1年間浪人
大阪大学 法学部国際公共政策学科5期生(2017卒)
大学3年の10月に4年生を休学することを決断。カンボジアで9ヶ月間インターン
休学前の語学力 TOEIC600くらい、iELTS 5.5 (休学直前期:TOEIC700)

という感じでした。特別英語が得意だったわけでもありません。そんな私が留学前に抱えていた不安は下記のようなものでした。

  1. 休学しても就職ができるかどうか
  2. 生活費など1年間余計にかかる費用と家計への負担
  3. 同期が先に卒業し、友人が少なくなる不安

それぞれの不安が具体的にどういったものだったのか、そして、どのように対処したのか、詳しく説明していきます!

休学後の就職に対する不安

留学やインターン、ワーホリなどで休学する人は増えている傾向にあるものの、依然として休学は少数派です。学部によっては留学のため休学をする人がいます。ですが、留学以外の理由で、休学をする人は少ないと思います。私が学部3年の時、同じ学部に留学以外で休学している人を1人だけ知っていましたが、ほとんどの友人が就活に励んでいました。そのような周りの大勢の人たちが就活する中で、自分だけ違う道に進むことは不安でしかありませんでした。休学後にちゃんと就職できるのか、休学が就活の時に不利に働かないかについて漠然として不安がありました。

金銭的な不安と家計への負担

当たり前ですが休学すると、その分大学時代にかかる生活費が増えます。両親の助けがなくても生活できるくらい、稼いでいたり頑張っている人は別かもしれませんが、ほとんどの大学生は何らかの形で生活費を支えてもらっていると思います。私は実家生で弟も2人いたので、家計的にも余裕はほとんどありませんでした。この生活費が余計にかかることについて、両親になんて説明したらよいのか。どうお金を工面するのかについて不安がありました。

休学後、友達が少なくなる不安

1年休学すると、大変残念なことに同期は先に卒業します。休学後は授業などで頼れる友人も減ります。一緒にお昼を食べる友人も、遊ぶ人も少なくなり、卒業式は好きだったあの人の袴姿も見れません。周りから取り残される不安がありました。

 

私は大きく分けてこの3つの不安がありました。。でも、このような不安がある中でも、やっぱり休学して、海外に行ってみたいと考え思い切ってチャレンジしました。読者の皆さんも何かしてみたいと思う人はぜひ休学にチャレンジしてほしいと思います。後述しますが、休学前に感じていた不安は克服できると思います。次は、これらの不安に私がどう向き合ったのかを解説します。

 

不安への対処、不安を乗り越えて休学を決意するまで

ここまで不安を煽るようなことばかり書いてきましたが、大丈夫です!私もその不安を抱え、しっかり向き合い、そして休学へチャレンジしました。ここからは、実際に私がどのように不安に向き合ったのか、私の実例を紹介します。不安への対処に正解はありませんが、みなさんの参考になれば幸いです。

就職に対する不安への向き合い方

私の場合、同じように休学して何かしたいと考えている仲間に出会えたこと。これが不安をなくすことにつながりました。休学をするために私は、「ETIC」という団体を通じてインターンをしました。そこで同じく休学を考えている他大学の学生に出会い、自分と同じような悩みを抱えている人と不安を共有することで、休学に対する不安がなくなりました。また、休学しても、普通に就職している休学経験者の先輩の話や、やりたいことの背中を押してくれる人がいたことが、不安の軽減にもつながりました。

実際に、休学を考えている人と出会い、コミュニティに入る。経験者の話を聞くことが1番の対処法だと思います。

金銭的な不安と家計への負担への向き合い方

私は休学するまで必死にバイトをして稼げるだけお金を稼ぎました。ゼミや授業と平行しつつだったので、そんなに大きな金額にはなりませんでしたが、頑張って30万円以上は貯めました。

あとは、両親に理解をしてもらう必要があったので、素直に休学してインターンしたいことを伝え、余分に費用がいることを伝えました。正直に伝えることで、最初はやはり反対されましたがどうしてもやりたいと思いを伝えることで両親にも納得してもらい、なんとか休学をする同意を得られました。

友達が少なくなる不安

幸いなことに私の学部は留学する割合が高く、先に卒業する人が多数派なものの、1年卒業が遅くなる人がちらほらいたので、そこまで不安がなかったのが正直なところです。また、結構大学では1人でいることも多く、あまり気にしていませんでした。

 

以上が私が実践した不安への対処法です。次は実際に感じていた不安が休学時・休学後どうなったのかについて解説します。

休学前の不安。実際どうだったか?

就職について

結論から言って、普通に就職できました。海外インターンから帰ってきたのが、12月だったので、日系企業の就活解禁(当時3月)には間に合いました。結果としては、海外インターン中に出会った人からのつながりで、入りたい会社が見つかり、その会社に入社しました。

企業の面接では、いろんなところで休学について聞かれましたが、海外インターンしていたことを伝えると、あ、そうなんですねーとマイナスに働くことはなかったと思います。(私の主観ですが。。。)

また、海外インターン中に大学を中退して起業したり、世界中を旅していたり、夫婦で日本を飛び出て働いていたりと、たくさんの生き方に触れることができ、選択肢が広がりました。私は就活しましたが、就活をしないという手も見つかるかもしれません。

金銭面について

私は物価の低いカンボジアでインターンする想定で、生活費もそこまでかからないだろうと見込んでいました。しかし、何かとトラブル等に見舞われ、結局両親に仕送りをしてもらうことになりました。この辺は両親に感謝の言葉しかありません。

NPOでインターンしており給料はなかったので、1日3ドルで生活をするなどして、生活費を切り詰めました。お昼は毎日50円のおかずに、お米はスタッフとシェア。夜は100円のチャーハンを食べてかなり苦労しました。でも、人間追い詰められると頑張るもので、今となっては良い経験です。

あとはシェアハウスで生活していたので、一緒に生活していた方に幾度となくご飯を奢っていただきました。本当にこちらも感謝です。

結論、困ったら多分、誰かが助けてくれます。笑(楽観論ですが)

友達が少なくなることについて

休学を経験した私から言えることは、学科やサークルの後輩と仲良くするというのが、一番良いかなと思います。幸いなことに私の学部(阪大の法学部国際公共政策学科)は縦のつながりが強かったので、学科の後輩たちと過ごすことが多かったです。新しくサークル活動も始めたりしました。おかげさまで、同期だけでなく後輩にも友達ができました。あとは、休学するまで働いていたバイト先にまた雇っていただいたりと、バイト先にもお世話になりました。

サークル、学科、バイトなどもともと関わるコミュニティが多い人は、そこでのつながりが後々大事になるので、大切にした方が良いです。元から1人でいることが多い人は、そんなに心配することもないかもです。笑

 

周りのみんなが就活する中で、休学を選び実際に海外インターンが決まるまでは、本当にずっと孤独だったことを覚えていますが、今では良い経験です。

最後に、私が休学して海外インターンをしようと決意した動画を以下に貼っておきますので、興味がある人は見てみてください。

 

休学を考えてる方、悩んでいる方の背中を少しでも押せれば嬉しいです!質問や相談はいつでも受け付けておりますので、気軽に連絡してください!

この記事を書いた人

たつお

法学部17卒。大学4年を休学し、9ヶ月間カンボジアでインターンを経験。在学中、海外経験を求めて留学を目指していたが、スコアが足りず撃沈。留学は諦め、休学して子どもが売られてしまう問題を解決するために活動するNPO法人でインターン。現在はカンボジアに事業をもつ企業で働く。カンボジアが大好き。ブログを運営しています。

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大阪大学で開催されているREALプログラムの2018年度受講生です!

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