オランダの仙台!?学生都市グローニンゲンを紹介します!

新年&1周年企画、第5弾!久々のリレー企画です!

企画の経緯は第1弾の記事をご覧ください\(^o^)/


こんにちは!

オランダにて留学中のひーやんです。

2週間のクリスマス休暇が終わり、なかなか現実に戻りたくない今日この頃です…

そうこうするうちにまた期末試験がやってくる…泣
(グローニンゲン大学は4学期制。2ヶ月半ごとに学期が変わる過密スケジュールなのです。つらい)

 

さて!気を取り直して!!

今回は私が暮らす街「グローニンゲン」をご紹介します!

オランダといえばアムステルダムしか知らないそこのあなた!この記事を読めばオランダマスター間違いなし。
オランダ人に会ったときには「グローニンゲン知ってるよ〜」と自慢できちゃいます。

 

オランダの概要<基本情報>

と、その前に。まずはオランダ基本情報を紹介します!

英語名はThe Netherlands(複数形のsがポイント)。
「低い土地」を意味するオランダ語が由来です。
国土の4分の1が海抜0mより低く、干拓地が多いことでも知られています。山脈がないため平地が延々と続きます。

出典:Free Political Maps of Europe https://mapswire.com/europe/political-maps/

ドイツとフランスに挟まれた、北西ヨーロッパに位置しています。
ベルギー、ルクセンブルクと合わせてベネルクス三国とも言いますね。

 

日本とオランダ比較

出典:総務省統計局、オランダ中央統計局、Holland.com、NCD-Risk Factor Collaboration http://www.ncdrisc.org/height-mean-ranking.html

九州とほぼ同じ国土でありながら、人口密度は世界有数の高さを誇っています。

主な公用語はオランダ語ですが、オランダ人は流暢な英語を話すことでも有名!
オランダ語があまりにマイナー言語であるため、昔から多言語を話す必要性に迫られていたようです。

そして目を引くのは世界一の平均身長
女性の平均身長も168.9cmあり、男女問わず本当に背が高いです。
オランダの洗面所では、鏡に背が届かないこともしばしば…(筆者の身長153cm)
身体を折り曲げて話を聞いてくれるオランダの友人には申し訳ないです。笑

 

グローニンゲンってどんな街?

おまたせしました、ようやくグローニンゲンの紹介です!
英語名はGroningen、英語読みするとグローニンゲンですが、オランダ語ではフローニンゲンに近い発音です。(オランダ語のGは喉を使った特有の発音です。)

出典:From Wikimedia Commons, the free media repository https://commons.wikimedia.org/wiki/

オランダの中でもかなり北に位置しており、ドイツ西部の国境に面しています。

オランダを構成する12州(Provinceといいます、都道府県のイメージ)の一つ、Groningen州の首都であり、その中の市町村(Municipalityと呼ぶ)としてGroningen市があります。
(広島県の広島市みたいなイメージです。ややこしいので飛ばしても大丈夫。)

市町村としてのGroningenの人口は約20万人。(人口はオランダ第9位)
そのうち約5万人、4分の1を学生が占めており、平均年齢が最も若い街だそうです。

 

その理由はというと…

グローニンゲン大学があるから!

オランダで2番目に大きい研究大学で、オランダ北部の教育拠点として重要な役割を果たしています。
世界大学ランキングで毎年トップ100に名前を連ねる常連校です。毎年多くの留学生を受け入れており、国際色が高いのも特徴です。

・1614年創立
・11学部(学士レベルは基本的に英語開講)
・学生数31,000人(2018年10月)
・そのうち留学生7,000人(2018年10月)
出典:グローニンゲン大学HP Facts&Figures

さて、そんなグローニンゲンのメリットとデメリットを紹介していきます!

 

グローニンゲンのいいところ

1.コンパクトシティ

オランダの土地利用政策として、「市街地と農地を徹底的に区別する」方針があります。
国土の狭いオランダでは郊外化(スプロール現象、英Sprawl)を嫌うため、市街地の機能はできるだけコンパクトに収めています。

そのため、自転車の行動範囲(5−7km)に街の機能がまとまっているのが特徴。自転車があれば毎日交通費ゼロで生活できます。
オランダでは交換留学生とはいえ自転車はマストアイテム。月単位のレンタルサービスも充実しています。

大学図書館前に並ぶ無数の自転車

 

2.ひたすらに治安がいい

オランダの国全体が比較的治安はいいのですが、その中でもグローニンゲンは飛び抜けています。現地のオランダ人も口を揃えて言うほど。
欧州では定番のスリや窃盗も、ここではほとんど聞きません。平和ボケしてしまいそうです。

「夜に女子一人でも怖い思いをすることがない」街って、海外では珍しいと思います。(もちろんできるだけ複数人で行動するに越したことはないです!自分の身は自分で守りましょう。)

学生が多いので夜遅くまで人気がある、夜も自転車移動が主、観光地が少ない…など、様々な条件が揃っているからこその治安の良さです。

夜中3時のサイクリング

 

3.サッカー日本代表が活躍中

グローニンゲンにはFC Groningenというサッカーチームがあります。
オランダトップリーグに属しており、(最近は成績が振るわないものの)古くから多くの名選手を輩出してきた伝統あるチームだそうです。
(サッカーに詳しくないため、選手を調べてもピンときませんでしたごめんなさい。)

しかし、そんな私でもわかる有名選手が現在所属中なんです!!

それはサッカー日本代表堂安律選手

2017年にガンバ大阪からFC Groningenへ移籍して以来、今ではチームの中心選手として活躍中です。

FC Groningenのスタジアムにて。背番号7が堂安選手。

 

2018年12月には、オランダ在住の日本人が集まって堂安選手の応援ツアーが組まれました。この日集まった日本人はなんと180人!地元メディアにも取り上げられていました。

試合後のファンミーティングにて一緒に写真を撮ってもらいました!

【速報】

2019年1月14日(オランダ時間)、FC Groningenが新たに日本人選手を獲得したことが発表されました!川崎フロンターレ、ベガルタ仙台所属の板倉滉選手です。
正式にはManchester Cityからのレンタル移籍で、2020年夏までの期限付きだそうです。

プレスリリースはこちら↓
(オランダ語のサイトなので、Google翻訳等を利用してご覧ください)https://www.fcgroningen.nl/nieuws/akkoord-fc-groningen-met-manchester-city-over-japanner-itakura/2

 

補足・日本人が少ない

グローニンゲンは、大学生の交換留学先としてはかなり日本人が少ない場所です。
これは、人によってメリットでありデメリットでもあるので補足情報とします。

メリットとしては、

・日本人同士で群れる可能性が非常に低い
・母数が少ないからこそ結束感があり、強固なネットワークを築ける(群れる関係ではなく助け合える)
・在住日本人の方から、非常に親切にしてもらえる
(家へ招いて手料理を振る舞ってくださる方が多く、何度も恩恵を受けました…)

デメリットとしては、

・日本の他大学の学生と知り合う機会が少ない
・過去の留学経験者が少なく、得られる情報が限られる

 

現在グローニンゲン大学で留学している日本人は10人もいないと思います。(今年に関しては半数以上が阪大生。もちろん知り合い。)
留学先で新しい日本人の友人をたくさん作りたい!という人にはあまり向きません。

ただ、捉えようによっては全く日本語フリーの生活も可能です。
あえて日本人が少ない場所を選びたい人には向いています。

 

グローニンゲンに足りないもの

ここからは、グローニンゲンで生活する上で「物足りないな〜」と感じる点を紹介します。
あくまで筆者の主観ですが、都心部ではなく地方都市で留学する人にはイメージしやすいかもしれません。

 

1.都心部から遠い…!

オランダの中心は、アムステルダムなどが位置する中西部。Randstadと呼ばれる中西部のエリアには、アムステルダム、ハーグ、ロッテルダム、ユトレヒトといった有名都市が勢揃いしています。
しかし、グローニンゲンは遠い遠い北の果て。いくら国土が狭いとはいえ、中西部まで電車で2時間強の距離はなかなか遠いです。

海外へ行く際も、まずは空港まで2時間の電車移動。空港までの道のりが長い…泣
もちろん運賃だってかかります。(2019年現在、電車片道約3,500円)

旅の始まりはまずこの駅から。

「オランダの仙台」とタイトルにあるのは、私が勝手に考案した表現です。
(関西在住の視点で考えました。関東の人にとっては福岡かな。)
自分の住んでいる西日本エリアからは反対側で、地方の中枢都市だけど行ったことはないな〜というあの感覚です。(仙台出身の方に失礼かもしれませんが…)

Groningen以外のオランダ人にも、「場所は分かるけど一度も行ったことがない」と言われます。仙台と違って観光名所は皆無なので、用事がなければ一生訪れないかもしれませんね…

 

2.娯楽・刺激が少ない

前半で先述したように、勉強する環境としては申し分ないです。安全だし、住みやすい!

しかーし!留学生活、勉強だけじゃなくて新しい刺激も欲しい!という人にはなかなか向かないかも。
例えば、以下のような希望は場所によっては非常に難しいです。
・大学の勉強だけでなく、インターンにもチャレンジしたい
・休日は大規模なライブやフェスティバルを楽しみたい

特に、トビタテ等の申請で実践活動(インターンなど)が必要な人は要注意です。
留学先でできるのか、それとも短期的に住居を移す必要があるのか、よく考えて留学先を決めてくださいね。

 

3.多国籍料理が恋しい

たかが食事と侮るなかれ。人によっては、食事が大きく精神面に影響します。
異国の地で生活することは、食生活も大きく変わることを意味します。

移民が多いことで知られるオランダですが、グローニンゲンは比較的人種多様性が低いエリアでもあります。
短期滞在の学生は国際色豊かでも、地域の住民は白人の割合が非常に高いです。

 

それはレストランやスーパーにも反映されています。
大きな都市に比べて、食の多様性が非常に低い…。ラーメン屋はおろか、中華料理店も限られています。タピオカドリンクなんてもってのほか。

私は旅行する度に現地のチャイナタウンへ行って、せっせとアジアの味を補給しています。4ヶ月ぶりにラーメンを食べたときには涙が出そうでした。

アムステルダムのRamen-yaというお店で。本物のラーメンでした、美味しかった…

 

まとめ

グローニンゲンは、
・自転車で移動できるコンパクトシティ
・抜群に治安が良い
・サッカー日本代表の活躍が見られる

という魅力もあれば、

・都心部から遠く離れた北の果て
・娯楽や刺激が少なく物足りない
・料理のバラエティが少ない

といった残念な面もあります。

 

もちろんどんな留学先も一長一短。
留学先を選ぶ際には、自分にとっての優先順位もよく考えながら決めてくださいね!

おすすめは、その地域の留学経験者に直接話を聞くことです。
私も事前にしっかり情報を仕入れていったので、ギャップは比較的小さかったと思います。

この記事を読んで、「オランダ/グローニンゲン留学ありだな〜」と思ったらいつでも気軽にご連絡ください!笑
全力で相談にのります!

Twitterはこちらから☆DMや質問箱も大歓迎です!

 

1月もあっという間に折り返しですね。
期末試験、がんばりましょう〜!

ひーやん


最後まで読んでいただきありがとうございました!

新年&1周年企画、次のリレーはロンドンで学ぶペリーです!
また6ヶ月も経たないといいのですが…)←数日で書いてくれました!👏笑

2018年を振り返ったランキング記事も公開しました!

↓リレー企画参加中の記事はこちらから!

この記事を書いた人

ひーやん

2016年法学部入学。18-19年にオランダ・グローニンゲン大学にて、高身長のオランダ人に囲まれながら交換留学を経験した(本人の身長は153cm)。留学先では、学部をガラリと変えて都市政策や人文地理を専攻。地方と都市の関係や環境問題などを地理学の視点から学んだ。地元の島根県が大好きで、海外で得た知見を生かしながら地域と関わる方法を模索中。

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