【実録】申し込みは争奪戦!オランダでの寮生活

こんにちは!

新年&1周年企画第7弾は、なつみがラストバッターを務め、オランダよりお送りします~~


さて、今回は、私が住んでいるオランダの寮のことを紹介したいと思います!
というのも、この間ブログメンバーのしぃぽんの寮についての記事を読んで、一口に寮と言ってもいろんなタイプの寮があるし、比較するとおもしろいな~と感じたので、将来留学したいな、なんて考えている人は、たくさんの選択肢がある中での一つの例として、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

しぃぽんの寮についての記事はこちら

 

1 寮選び

1.1 オランダの寮についての基本情報

まずは、私がどうしてオランダに飛び立つ前に今住んでいる寮を選んだのか、ということについて順を追って説明していきたいと思います!

 

具体的なプロセスに入る前に、ひとつ、オランダの寮事情についての豆知識ですが、、、

とにかくオランダ(特にフローニンゲン)

学生の数に対して寮の数が圧倒的に足りていません!!!

これは本当に深刻な問題で、毎年オランダにやって来るまでに住むところを見つけることができなかった学生が、住居が見つかるまでテントで暮らすということが毎年(もはや恒例行事かのように)行われているんです。(ほんとに笑えません…)

ということで、寮確保は勉強内容を決める次くらいに重要であるいうことをお忘れなく!

 

ここからは私が辿ったグローニンゲン大学においての寮手続きについて、シェアさせていただきたいと思いますので、他大学を志望される方はかなり事情が異なるかもしれません!(グローニンゲン大学でももしかしたら来年からやり方が変わってしまうかもしれません…!)

情報のチェックをお願い致します(^^)

 

1.2 SSHについて

グローニンゲンでの寮探しでは、基本的にSSHという、学生の住居を取り扱っている業者にお世話になります。

たまに、知り合いから住居を紹介してもらったり、運よく友人が住居から出ていくタイミングで入居させてもらったりということもあるようですが、オランダにコネが一つもなかった私のような人は原則SSHを利用することになると考えてもらっていいと思います。

グローニンゲン大学自体も、交換留学が決まった時に、housingに関してはSSHを使ってね~という風にお知らせし、やり方も説明してくれるので、そんなに心配することはないと思います。

 

1.3 実際の手続き

このSSHの住居予約がホームページ上で解禁になるのが5月でした。

解禁日よりも前にホームページにアクセスして、SSHが提供する住居の詳細や写真がチェックできます。

こんな風に↓

私が覚えている限りだと、

 

・1人部屋かベッドルームシェアなのか

・部屋の広さ

・キッチンやトイレ、シャワールームは自室にあるのか、それともシェアなのか

・住居全体で何人住むことができるのか

・ロケーション(キャンパスやcity centerまでの所要時間)

・住居の設備(コモンルーム、庭の有無など)

・どんな人たち向けなのか(交換留学生、正規のBachelor・Masterの学生など)

 

などの情報が得られました。

ここで、自分の中での希望順位を5位くらいまで決めておきます。

解禁された時に、スムーズに手続きを進めるためです。

 

私は7時間の時差(サマータイム時)を計算して、オランダ時間の解禁日の0時(つまり日本では朝7時)にパソコンで待機していたのですが、0時になっても予告されていたような画面にならず、解禁されませんでした…。

オランダ時間で解禁ということじゃなかったのか、0時に解禁する気はそもそもないゆるい感じなのか、真相はわかりませんが、とにかく解禁されませんでした。

 

しかし、念のため、これから同じプロセスをたどられる方は、とりあえず、0時を少し過ぎたところでアクセスしてみて、何も変わらなくても、慌てず普通だと思ってその後こまめにチェックを続ける、というのが一番いいと思います。

私はというと、住居がなくなる心配をしながらも普通の平日なので、大学に行かなければならず、パソコンを離れたことを覚えています。

 

ですが、少し訳あってホームページに戻るのが遅れてしまった私。

その日の夜(日本時間、つまりオランダ時間でいうとその日のお昼)にパソコンを開くと、解禁日前にチェックした時には10個ほどあった住居の選択肢が2個になっていました、、、;(((

グローニンゲンで住居数が不足していることは有名なので、みんな本当に必死になって将来の家を確保しにきます。

なので、私と同じ道を辿ってしまわないように、これから寮探しをする方は、ぜひ解禁日前に入念な準備をして、解禁されてからは可能な限り情報の更新をし続けてください、!

 

1.4 私の決断

私の手元に残った二つの選択肢。

いろいろな条件が異なりますが、簡単にまとめると、

 

一つ目は、総勢40人ほどの寮で、ベッドルームを自分以外の一人(同性)と計二人でシェアするタイプ。キッチン・トイレ・シャワーも全てシェア

二つ目は、総勢300人の寮で、ベッドルームは一人部屋で、誰ともシェアしない。キッチン・トイレ・シャワーは全てシェア

 

というもので、家賃は一つ目の方が若干安めでした。

 

正直すごく迷いましたが、300人という比較的巨大な数字にびびってそんな大勢の中で住むと自分の存在が忘れ去られてしまうのではないかという漠然とした不安と(今思えばよくわからない不安ですが、当時は真剣に悩んでおりました(笑))、塵も積もれば山となると思って、少しだけだけれど家賃が安いところに惹かれたのと、最終的には寮の外観が一つ目の方がかわいらしかったので一つ目に決めました(笑)

ちなみに、私のルームメイトも同じく残された二つの選択肢で散々悩んだ挙句、最終的には見た目に基づいた直感で選んだそうです(笑)

 

それと、これはオランダで暮らし始めてから知ったことですが、私が最後の最後で選ばなかった寮は、住人の大多数がスペイン人で、その寮の中では、英語じゃなくてスペイン語が公用語だよとアイルランド人の友達が嘆いておりました、、、

英語だけでなくスペイン語も同時に勉強したいという人にとっては、良い環境かもしれませんが、なるべくたくさんの国から来た留学生と交流したいと思っていた私は、今の寮でよかったなと思っています。

 

それにしても、なぜその寮がスペイン人で溢れているのか、はっきりした理由はわかりませんが、こういった情報は現地に実際行った人やネット(これだけ限定的な情報に巡り合える率は低いですが)から集めるしかないのでなかなか難しいところです…。

 

これも後から気づいたことなのですが、寮によっては、洗濯機や乾燥機を毎回使うごとにお金を払わなければならない、また、どの共有スペースを自分たちで掃除しなければならないか、など様々なルールがあります。

正直、洗濯機にお金を払わなければいけないなどの情報は寮を選ぶときに表示される情報に記載されていないことも多くあり、契約するまでの間に気づき他の寮と比較すれことは難しいです…

 

しかし、これも過去に同じ留学先に留学していた先輩からの情報、とにかくググりまくることで判明することも少なからずあります!

これは様々なことに言えることですが、ググる時には、日本語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語、、などなど自分が理解できる言語で検索をかけることによって、習得できる情報の範囲がぐっと広がります!

かくいう私は、グローニンゲン大学に過去に留学されていた先輩何人かにお会いし、できるだけ情報を集めようとしたのですが、私が住む予定の寮に住んでいらした先輩は残念ながらおられず…

とにかく不安だった私は日本語を試し切ったのち英語で検索をかけまくって、なんと私が住む予定の寮の内部をいつぞやの留学生が撮影してYou Tubeにアップしていた動画を発見し、寮の雰囲気がつかめたことで大分安心したことを覚えています(笑)

 

2 オランダに到着、寮生活の始まり!

2.1 寮の外観

オランダに留学中の私が現在住んでいる寮はこちら~~

一番左下の窓は、撮影時クリスマスシーズンにつき、幼稚園の窓みたいに色画用紙で中からデコレーションしてあります(笑)
最終的に私のハートを射止めた寮の外観です。
ステンドグラスちっくなものが朝日を浴びて綺麗

なんだか学校みたい…というのもあながち間違いではなく、本当に以前学校であった建物を改築したそう。

ちなみに初めて寮に到着した時、どこが正面玄関かわからず、ご近所のおじいさんにこっちだと思うよ、と親切に誘導されるまで、正面玄関ではないゆえ誰も答えないドアベルを鳴らし続けていました…

 

2.2 到着、のちハプニング

到着する数日前に、SSHのスタッフの方とメールでやり取りし、何時ごろに着きそうかということを伝え、その時間に基づきチェックイン(寮についての簡単な説明を受け、鍵を受け取る)の時間を決めていました。

しかし、電車が少し遅れたのと、駅に着いてから乗るべきバスを探すのに手間取ったこともあり、約束の時間より大分遅れて寮に到着してしまいました。

スマホも日本から持ってきていたもので、SIMカードをまだ手に入れてなかったため、Wi-Fiなしでは使えない状態で、その方に遅れるという連絡を入れることができず、という悪夢のような状態に陥ってしまいながら寮に到着…。

しかし、遅れても寮に入れないなんてことはないだろうと根拠のない楽観的な気分に浸っていました。

 

そんな気分でいられたのも束の間、寮の正面玄関のドアが開きません。

ドアベルを鳴らしても開きません。

運良く、住人の誰かが(私のドアベルに反応した様子ではなくたまたま)出てきてくれたので、とりあえず中に入ることはできました。

しかし、SSHのスタッフのような方は見当たらず…

誰かの声がしたキッチンに近づき、何か知っているか既に入寮していた人に聞きました。

この時間だとスタッフの人はきっと仕事を終えて家に帰っていると思うよと言われたものの、諦めるわけにはいかず、寮のWi-Fiを教えてもらい、遅れた謝罪と鍵が欲しいとのお願いのメールをやっと送信しました。

 

しかし、待てど暮らせどメールの返信は来ず。

部屋の前まで行ってみたものの、やはり鍵は締まっており…

この状況では、私のルームメートが既に到着しているという保証はどこにもなく、寮の中のどこかのキッチンで夜を明かすことを覚悟しながら、部屋の前で来るかわからないルームメイトをひたすら待ち続けました…

一夜を過ごす覚悟をしたキッチン、、、

この件に関しては遅れた私が100%悪いのですが、なかなかドタバタした留学生活の始まりとなってしまいました。

 

2.3 安堵、そして教訓

しかし、幸運なことに買い物に出かけていたらしいルームメイトが私が待ち始めて45分ほどして帰ってきて、”Do you live here?!”という私のすがるような質問から、私たちの共同生活が始まることとなりました(笑)

(翌日メールの返信が帰ってきて、無事鍵を受け取りました)

 

私が今思うのは、時間に余裕を持ち、できれば午前中に現地に到着するフライトを選んだらこの事態は防げたかもしれません。

午前中であれば、何かの理由で到着が遅れたとしても、スタッフの方が仕事を終えて帰ってしまい連絡が取れないという可能性は低いように思われます。

なので、これから留学に行かれる方には、深夜に着く便は危険だから良くないなどというのはよく言われることですが、そこからもう一歩踏み込んで、午後に着くフライトよりも午前に着くフライトを個人的にはおすすめします!

ですが、空港から目的地までの遠さにもよるので(オランダ・スキポール空港からグローニンゲンまでは電車で2時間半)、そこは飛行機の値段と到着時間とを相談してみてください(^^)

 

その当時は知らなかったのですが、しぃぽんのブログを読んで、しぃぽんも鍵の受け取りでトラブルがあったことを知り、なんだか親近感が湧きました(笑)

 

3 実際の暮らし

3.1 普段の生活

私はお伝えしたように、ベッドルームをフランス人の女の子と2人でシェア、キッチン・トイレ(男女一つづつ)・シャワールーム(男女区別なく二つ)を私も含めた8人でシェアする生活を送っています。

全てをシェアしているため、良くも悪くも人と交流せずにはいられない環境です。

2人でシェアしているベッドルーム 。大きな窓があります。
天井が高いので実際よりも広く感じるところはお気に入り。
8人でシェアしているキッチン。週に一回、掃除当番が回ってきます。
この左側にトイレ、右側にシャワールームがあります。鏡の位置が高すぎる、、、!私はいつも顔の半分しか見えません、、、(158cm)
こんな感じのシャワールーム2つを8人でシェアしています。オランダの水は日本よりも硬いです~。

 

言うまでもないことかもしれませんが、やはり様々な文化的背景を持つ人と一緒に暮らすのは、いろんな発見があっておもしろいです。

例を挙げると、定番ですが、スペイン文化圏から来た人は食事の時間が遅かったり、昼食が一日の中で一番大事な(量も一番多い)食事だったりします。

もちろん家庭によって様々ですが、私たち日本人がお昼ご飯の時間と聞いて思い浮かべるのは一般的に12時~13時ではないでしょうか。

これが彼らの基準でいうと、日本人の12時の感覚が14時あたりである感じです。

同じように、夜ご飯も20時や21時に食べることが多いスペイン文化圏の人たち。

後で詳しく紹介するのですが、キッチンのみんなで夜ご飯を一緒に作って食べようとなった時に、もめます(笑)

私が19時希望、遅くとも20時に始めよう!というと、20時でも早すぎる!21時がいい!!となったり(笑)

 

また、それそんな食べ方するん!とか、その食材とあの食材合わせるんや!など、自分の今までの料理の常識を超えるようなことがよく起こるので、特に、食べることが生きがいである私のような人間にとっては、刺激的で魅力的で楽しいです。

ということで毎日、自分の料理を火にかけながら、キッチンをシェアしてる友達が今日何をどんな風に料理して食べているかチェックしています(笑)

 

3.2 楽しいこと

私たちのキッチンでは食べることが好きな子が多いので、毎週金曜日の夜は、メキシコ料理、アジア料理、スペイン料理!などテーマを決めてみんなで料理し一緒に食べることが多いです!

いつかの金曜日のファヒータ(トルティーヤで包むグリルした肉料理)パーティー。
いつかの金曜日のお好み焼き&餃子パーティー。

繰り返しになりますが、新しい食の世界の発見があって、私はいつもわくわくしています!!

 

また、みんないろんな言語を勉強したいという気持ちも強く、お互いの母語を教えあっています!

時間を特に決めているわけではなく、各自が気が向いたときに質問し、答えるというゆるい感じです!

学んだことを共有するLanguage Google Documentもシェアしています(笑)

 

それに、アイルランド出身の人が3人もいるので、あやふやな英語表現などがあれば、みんなですぐにネイティブに正解を訊いています。

実用的な歩く英語の辞書のようで、重宝させていただいております(笑)

 

3.3 困っていること

さて、楽しい面ばかりでなく寮で困ったことがおきた時のこともきちんとお伝えしましょう…(笑)

 

私がクリスマス休暇に出発する日の朝、いつものようにパンをトースターで焼いていると、突然電気がショートし、私のキッチンが停電してしまいました…

ただでさえバタバタしている日なのに!!と絶望感に覆われながら、hotlineなる、24時間対応らしい(あんまり信用してません(笑))電話番号に電話をかけました。

事情と寮の名前を伝えましたが、何時間後に行くわ~みたいなゆるい感じだったので、こっちは何時間後かにここを去るのでいなくなってるかもよ!!ということを、人の話を聞いてるか聞いていないのかよくわからないおじさんに何度も伝えようと努力しました。

結局私が寮を出発する30分前に修理の方が到着し、修理してくれましたが、キッチンの電気が停電したということは冷蔵庫の中のものがダメになるということなので、さすがに寒いフローニンゲンといえども、食材を別のキッチンの冷蔵庫に移動させたりしなければならず、なかなかに苦労しました…

 

また、このブログを書いているたった今、

【悲報】シャワーのお湯が出なくなった

とのニュースが私の下に飛び込んできました

 

なんでこうも故障続き…

私が寮に帰るころには回復していることを切に願います…

 

4 まとめ

なんだかんだいってきましたが…

個人的には、寮選びは必要なことを全てちゃんとこなしたら後はだと思ってます!!!(なんだかごめんなさい)

でも、必要なことを全てこなしたのであれば、後悔のしようがないですよね、これは寮選びだけではなく、人生全般についても言えることかもしれません(((悟り)))

そして、その寮選びにおいて必要なこととは、
情報を可能な限り集めまくること!だと私は思っています。

先にも述べたように、自分が最大限できる範囲で、情報をかき集めること!

そして自分がやり切ったと思えたら、それでいいんです。

 

最終的に、寮選びは運である、みたいな結論に至ってしまいましたが、安心してください!

寮は変えようと思えば変えることができます!

人間やろうと思えば何でもできます!!(笑)

 

どれだけ情報を集め準備をしても、一緒に住む人の性格までは事前にわかりません、人間ですもの、どうしても相性がよくなかったり、うまく行かないことだってあります。

そんな時はうじうじ悩まずスパッと寮を変えることに目を向けることもありだと思います。

私自身は、今のところ周りの人たちと良い関係が築けているので寮を変える予定はないですが、過去に交換留学されていた先輩で、後期から違う住居を手に入れて、QOLを劇的に上げられた方を知っています。

 

余談ですが、私はルームメイトを含め、寮で本当にいい人たちに囲まれているなあとは思っています

、ルームメイトにイライラすることだってあります(笑)

そんな時は、同じ大学に留学中のひーやんと会って、日本語で愚痴り倒し(関西弁交じりのマシンガン日本語をオランダの田舎で話しても誰もわからないだろうという前提のもと(笑))、話を心ゆくまで聞いてもらってストレス発散しています!

ありがとう、ひーやん!

 

今ではとても居心地がいいこの寮に落ち着くまで様々な失敗やハプニングがありましたが、知っているだけで防げることも少なからずあるので、私の失敗が何らかの形でこの記事を読んでくださった方の役に立てば幸いです!

長い記事でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

それでは、また~

Doei Doei!

 

なつみ


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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この記事を書いた人

なつみ

2016年法学部入学。オランダ・グローニンゲン大学にて1年の交換留学を経験。留学先では、主に国際関係学を中心に、マイノリティやジェンダー学についても学ぶ。刺激的で楽しさに満ちた交換留学を経て、海外院進学の思いが一段と強くなり、準備に励んでいる。オランダでベジタリアンになり、日本でもゆるく継続中。甘いものが大好き。

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