学部生が国連で活動できる「国連ユースボランティア」って?【選考書類・面接編】

 

こんにちは(^^)/ この度外部から記事を投稿させていただきます

経済学部4回生のみずきです!

現在ザンビアで国連ユースボランティア(UN Youth Volunteer、UNYV)として国連広報センター(UN Information Centre、UNIC)で活動しています。

 

国連に少しでも関心のある阪大生に本当におすすめしたい阪大の「国連ユースボランティア」というプログラム。

学部生が国連で活動できるすごく貴重なプログラムなんですが、

知名度が低い、、。(今年の最終応募者はなんと3人のみ!)

 

阪大REALブログさんからぜひ阪大生に紹介してほしい、とお声がけいただきました。

この記事ではUNYVとその選考についてじっくり紹介したいと思います。

応募動機や詳しい自己紹介については、こちらも参考にしてください。

 

1.阪大プログラム:国連ユースボランティア(UNYV)って?

 

まず国連での活動形態は、国連正職員、国連ボランティア 、国連インターンの主に3種類です。(コンサルとかもある)

UNYVは国連ボランティア計画(UNV)が実施するプログラムの一つで、通常UNVが派遣する国連ボランティアは、その分野での勤務経験2~5年が求められるのですが、UNYVは経験がなくても応募可能です。その上、日本から派遣されるUNYVはなんと学部生が対象なんです!

 

大学のプログラムではありますが、正式に国連で活動するという形がとられるため、キャリアとして認められます。

経験豊かな職員たちと5か月間一緒に活動することができ、

なんと毎月生活手当も出ます。

(*全ての国連ボランティアに生活手当が支給されます )

 

この超すごいプログラム、日本の場合は関西学院大学がリーダー校で、大阪大学、国際教養大学、上智大学、筑波大学、立教大学、明治学院大学、明治大学、東洋大学の9大学が取り入れています。今年の阪大指定枠は1個で、9大学のどの大学の学生でも応募していい一般枠が6個ほどありました。(*枠数の設定は年によって異なります)

 

応募資格はいろいろ書いてありますが、

① 本学の学部に在籍する正規生であること。

② 派遣時(2019年9月1日時点)で満 20歳以上であること。

③日本国籍を有すること。

④ 現地での業務に支障がない程度の高い英語力を有すること。 (TOEFL ITP 550 点 / TOEFL-iBT 79点 / IELTS 6.0 / TOEIC 800点以上を最低要件とする。)

基本この4つをクリアできれば応募できます!

 

詳しくはこちら:2019 年度国連ユースボランティア派遣候補者募集要項

応募のハードルあまり高くないな、と感じる人も多いのではないでしょうか。

一般でのインターンやボランティアが超高倍率のなか、超穴場な機会です!

↑の募集要項には6単位もらえるとありますが、卒業要件の単位にはならないのでご注意を!

 

また、金銭面の心配が全くないのも嬉しいところ。

毎月の生活手当以外に、航空券や準備費用もUNVから支給されます。

トータルマイナスになることはほぼありません。

 

 

2.UNYV派遣までの選考スケジュール

 

では、具体的な選考スケジュールとその内容をできるだけ詳しくご紹介します!

 

2月末~3月中旬 ポスト公開

毎日KOAN掲示板をチェックして更新されていないか確認。阪大ポストが公開されたのは3月に入ってから。

*書類提出まであまり時間がないので注意。

 

3月中旬 活動報告会

帰国した先輩たちによる報告会。この時点では阪大生10人以上は参加していたらしい。(私は参加できなかった)

 

3月後半締め切り書類(各学部教務に) 提出

書類は大体英語なので、添削してもらう必要があり時間がかかるので、早めに準備しましょう。

ただこの書類は全て阪大の選考に必要なだけで、そのまま国連に提出するものではありません!

その点ご安心を!

 

4月初旬 阪大面接

5、6人くらいの教授と英語で面接。先生方は提出書類一通り目を通していてくれていた様子。

聞かれたこと:

  • 志望動機
  • UNVの活動に貢献できること
  • ザンビア滞在中に一番関心を持ったことはなにか(私は派遣先のザンビアにたまたま行ったことがあり、その経験を書類に書いていたので)
  • Writing能力に自信あるか
  • 海外長期滞在に不安はないか

など

堅い雰囲気ではありません。後のフィードバックでも、明るくてとても印象良かったよ、と言ってもらえたので、明るく前向きな受け答えすれば特に問題はないと思います。阪大の選考で落ちることはほぼないと思うので気楽に行きましょう。

 

4月後半~GW ロスター登録

ひとまず阪大選考の結果、第一志望の阪大ザンビア枠に応募できることが決定しました。

今年の選考では、阪大枠は選考結果の上位2人が争い、それに外れた人は一般枠で他大学の人と勝負することになりました。ちなみに一般枠の倍率はポストによって様々です。

 

そしてここからロスター登録という、UNVへの正式アプライが始まります。

このロスター登録は、基本全ての国連ボランティアが登録するUNV共通CVみたいなものです。

これがどれだけ充実しているか(*現地事務所に役立てそうな経験を沢山しているか

が最大の肝です!これで合否がほぼ決まるといっても過言ではありません。

 

また、ロスターに書いてあることを参照して現地事務所との面接が行われます。

阪大側は先輩を紹介してくれたり、応募者全員に1人ずつ担当のチューターとなる先生までつけてくれたりと、サポート体制を整えてくれます。アドバイスをもらいながら何度も書き直していくと、自分でも納得できるものが完成しました。

あと、ネイティブチェックは絶対に必要です。

 

6月初め 現地事務所面接

いよいよ現地事務所とのスカイプ面接です。この面接で現地事務所が誰を採用するか決めます

(*ただし、面接を受けた全員が落とされたということも過去にはあったそうです)

スカイプ面接は私の場合、お互いに画面ありの状態で、先方には3人面接官(いまの私の上司たち)がいて、皆さんからそれぞれ3つずつくらい質問をされました。

内容は、

  • ボランティアリズムとは何か
  • ダイバーシティな環境で働くことについてどう思うか、その経験はあるか、経験があれば具体的に1つエピソード、その時なにが大変だったか
  • 何を貢献できるか
  • なぜUNVに興味もったか
  • 具体的な過去の成果
  • 事務所のSNS見たことあるか、何か改善できることはあるか
  • 質問はあるか

などです。皆さんフレンドリーで楽しく受け答えできました。ただ、発音は聞き取りづらく、分からないときはその都度聞きなおしました。先輩からも事前にアドバイスを受けていたのですが、聞き取りにくいときはちゃんと聞き直しましょう!マイナスにはなりません!見当違いな回答をしてしまうとコミュニケーションがとれないと判断されてしまいます。

 

事務所のSNSは見たことがなくやばい!と思いましたが、HPは見たことがある、と言い、その改善点を言いました。皆さんは事前にチェックしておくことをおすすめします(笑)。

3人がとてもすてきで、この人たちと働いたら楽しそうだな、一緒に働きたいな、と思いました。

 

合格手続き

面接終了後しばらくしてUNVからいろんな書類提出を求められるようになり、7月に阪大から正式に合格通知を頂きました。実はUNYVに落ちたら学部の交換留学でロンドン大学SOASに行こうと思っていたので

留学やその奨学金の手続きも同時並行で進めていましたが、合格通知後辞退しました。

教務や相手大学には迷惑をかけることにはなってしまいますが、

UNYVは受かる確率も高くはないので、この方法もありなのではないかと思います。

(本当は留学もしてUNYVもするのが理想だったけど…)

 

 

3.選考開始までにやっておいてよかったこと

 

海外ボランティアはもちろん、GNVでの広報リーダーと、NGOのファンドレイジング経験は面接でもかなり好印象でした。

UNYVは多くのポストで広報が業務に含まれているため、広報経験はしておくといいです。

また、国連(特にローカル)は資金不足が深刻なので、ファンドレイジング経験は役に立つと判断されます。さらに、上記の通り、Professional Experienceの欄は何個でも書くことができますし、海外ボランティアや広報関連業務はいくつかしておくことをお勧めします。

 

 

4.まとめ

このあとも関東と関西で外務省やJICA、赤十字などと連携した参加必須の派遣前研修や、UNVのオンライントレーニングなど、派遣前にはやることが盛沢山です^^;
たしかに書類は大変ですが、もし、落ちたとしても、英語CVやロスター登録を手取り足取り教えてもらいながら書けることだけでも貴重かなって思います!

なにより、受かったら学部生で国連のいろんな人と一緒に活動することができます!ぜひこの記事を参考にして皆さん応募してみてください!

 

私の英語CVやプログラム申請書、ロスター登録内容など、もし参考にしたい方いらっしゃればご連絡ください。

後編では実際のUNYV活動内容や現地での生活、国連で活動してみて感じていることを書いています。
関心のある方はぜひお読みください(^^)/

 

 

 

 


その他、海外インターンや派遣プログラムに関する記事はこちら!

この記事を書いた人

みずき

2016年経済学部入学、2020年卒業予定。4年次に国連ユースボランティアとしてザンビアの国連広報局で働く。バックパッカー旅が好きでこれまで訪れた国37ヵ国。就活と留学&奨学金、国連ユースボランティアの選考を同時並行した。4月から政府系機構に入構予定。

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